Good Challenge! 発達支援の小ネタ

児童発達支援センターで働く公認心理師maryが、こんなのあったらいいなぁと思ったものを自分で作って公開しています。

寄り道はしません その1

保育園からの帰り、かならず寄り道したがります。保育園を出る前から、

パン屋

川(カメを見る)

祖母宅

耳鼻科

母の足の病院

などに行きたがります。

家に帰るなどの予定は朝伝えても(お出かけの場合やお迎えが誰などは覚えているので、家に帰る場合でも夕方まで覚えているはず)、効果なし。

道もあっちがいい、こっちがいい、と指定してきますが、ランダムなので、こちらも予測がつきません。

 

試したこと1

ありませんボード(上司からアイディアいただきました)

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小さなホワイトボードに、帰り道の行き先を貼ります。

1 耳鼻科 2 薬局 3 ありません(ばつ印)

どこにも行かない日は1.2.3すべて ありませんのカードを3枚貼るわけです。

持ち運びする用にコンパクトなサイズのボードです。

絵カードは普段の絵カード(1日の予定)の使い回しなので、すぐ用意できました!

 

最初は効果があったのですが、予定は「あります」と頑なに否定するようになってしまいました。

帰るのが寂しいそうです。

家には忙しく動き回っている母親しかいないですしね…気持ちはわからなくはない。

納得に時間がかかるので、提示された予定を了解できたら自転車に乗ろうね、と時間の余裕は大事にしています。

 

 

トイレその後

6月にパンツデビュー。

その後、おもらし回数は少なく、結構トイレに行ってくれます。

分かったこと→オムツにはおしっこ等してよいと思っている。だから出てもまったく教えてくれません。パンツにはしてはいけないと思ってるので、トイレに行く。

そういう風に思っている子どもが世の中にはいるようです。

トイレに行こう

我が家にしま○ろうがやってきました。

「Kちゃんちにもとどいた〜、たっきゅうびんで!」と大喜びの坊や。

DVDと絵本と教材に触発され、「ご飯の後はトイレに行こう!」と自分から言いだしました。

在宅で生活がガラッと変わり、ストレスも溜まりがちなので、一時的にトイレットトレーニングは中止していました(感染症対策という理由もあり)。

ですが、これは再開のタイミング!と思うことにしました。

元々3歳のお誕生日(あと1ヶ月ありません…)にお兄ちゃんパンツデビュー、と言い聞かせていましたが、今完全にオムツ依存なので、誕生日というせっかくのチャンスを逃してしまうのももったいなく。

*誕生日とか、そういう区切りでないと、行動変容が難しい坊やです。

 

排泄間隔は2~3時間。ですが、出そうな時も、出た後も教えてくれません。

なので、とりあえず定時でトイレに行けることを目標に。

(オマルで座った時に出たことは度々あります。「大」はオムツを外しておけば、自分からオマルに行けます。)

 

元々使っていたのが、これです。一日3回、決められたタイミングでトイレに行けたら、おまるの絵の上にシールを貼ることができます。

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紙とシールを節約するために、透明の書類ファイルに挟んで毎日使いまわしています。

割と、シールをコンプリートしたいらしく、行ってくれます。

 

今回は、保育園から「かえってきたとき」がないため、「ひるごはんのあと」に改変しました。

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本当はオマルでなくて、トイレに行っているですが(時間を決めて行っているので)

どちらも排泄する場所という理解はしているので、おまるの写真でとりあえず良しとします。

お兄ちゃんパンツデビューしたらトイレは間に合わないだろうから、

オマルも併用になると思っています。

ママとパパの状況を伝える

パパが療養することになった時(現在は元気です)、

真っ先にやったこと。

隔離部屋に張り紙。笑

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子どもに、隔離部屋に入っていってほしくないのと、

夫婦喧嘩で閉じ込めているわけではないというお知らせです。

 

そして、私のテレワークが長くなるにつれて…

 

元々スマホタブレットは原則触らせない、動画もほとんど見せないルールでした。

今でもDVDや動画を見せろという要求は少ないのですが、

PCでのオンライン会議にはまってしまい、PCを見せろと言って来ることが増えました。

好きなコンテンツに変えさせようとすることはないのですが…

「テレビ電話〜」「〜さんいるかな〜」(ちゃっかり上司の名前を覚えています)

 

そこで、すみ分けることにしました。

PCはデスクから移動しない、仕事やネットショッピング(子どもに関係ないもの)にのみ使う。

写真を見たり、少々動画を見せるのはタブレット

もちろんタブレットは母の許可がないと見られません。

そして、PCのあるデスクには 

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ここにいる間は、相手をしない。全部パパに任せる。

ちょっと(かなり?)おもちゃが足元に転がっていますけどね…

(隙間に入ってきて、偶発的に充電ケーブルを抜かれることが多発しており、イライラするので後日空きスペースを封鎖します)

ゆくゆく個室でこもって仕事する必要が出てきた時には、張り紙と一緒に移動します。笑

 

写真の容量を落とすソフトが調子悪く、大きな写真になってしまいました…

スケジュールボードことはじめ

今でこそ、一日のスケジュールボードを使用して

パパとお留守番の一日を過ごせるようになった坊やですが、

最初は手順表を理解するところからスケジュールシステムを教えていきました。

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熱を測って、薬を塗って、歯磨きをする。これが大変。

遊びたいゆえ、協力なんて一切不可の2歳頃でした。

(1歳台はまだごまかせていた)

やったこと(1)おもちゃがない場所で行う→全て洗面所へセット移動

やったこと(2)上記のスケジュールを教えました。一つ終わると、はがす。これは数日で理解して、途中でいなくなることがなくなりました。

1か月経たないうちに、このスケジュールがなくても言葉だけで従ってくれるようになりました。すごく楽になりました。

 

この次に使ったのが、歯磨きの手順表。

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上のスケジュールを使っていた時は、ただ歯を磨くだけでした。

が、予防歯科に通うようになり、フロスと歯磨き粉の使用を始めることになりました。

歯磨き粉は仕上げの時だけ。しかも、寝る前だけフッ素ジェルも追加。

「自分で磨く時も歯磨き粉つけたがりそう」「絶対フッ素ジェルは朝も塗りたがる〜」と思ったので、歯磨きの仕方が変更になった数時間後にこれを作り、初回の時から説明しました。

ルールはすぐ理解してもらえて、スムーズに新しい「歯磨き手順」に移行できました。

ちなみに、全部終わると「むしバイキン」のカードを剥がして「やっつけた〜」と遊んでいました(母が)。

 

この頃、保育園の送り・迎えが誰か、

保育園の後に通院があるかどうかなども、スケジュールボードで説明するようにしました。

(通院の際に「祖母宅へ行く」と勘違いして騒いだり、私が迎えに行くと「ばぁが良かった」など泣くため。)

 

朝説明して、迎えに行った時にもう一度口頭で確認すれば大丈夫になりました。

ただ、迎えが遅くなって通院までに時間がなくなり、すぐ連れて帰るなど、タイムプレッシャーをかけることが予測された場合、

先生の負担を承知ながら園に電話し、私が到着する前に先生から本人に確認してもらうようお願いしていました。これは効果抜群でした!予告大事!

これは認証の小規模園(定員12名)だからこそできた技…大規模な認可園じゃできないですね、きっと。

 

イラストは全部手書きで白黒。歯ブラシだけ見分けのために色をつけています。

2歳前半でしたが、一度説明すると「自宅」「祖母宅」などのイラストの違いも覚えてくれました。1歳台ではスケジュールの必要性を感じなかったので使っていませんでしたが、もしその頃使うとすれば、実際の写真にしただろうなと思います(当時は「場所アルバム」を作っていて、保育園や自宅の写真を入れたアルバムがありました。休みの日に保育園を見せて、「明日行くよ〜」などの予告というか、思い出し作業の手伝いはしていました)。

 

まさかパパに預けて仕事に行くような事態になるとは思っていませんでしたが、

本当にスケジュールシステムは教えておいて良かったです。

 

今後は、

・目薬はどうやったらできるようになるのか? & 薬はどうやったら飲んでくれるか?

・冷えピタなどのつけ方

・マスクはつけさせる?

など書いていきたいと思います。

ここまでの振り返り

保育園登園自粛になり、私の有給取得が終わるに伴い、

パパとのお留守番がスタートして、3回目のお留守番デーが終了しました。

パパと無事過ごせるか、は家族の(私の)懸案事項でしたが、うまく回っています。

(パパ同意の元、見守りカメラも設置しましたが、それなりに楽しそうに過ごしている映像が届いています)

 

効果があったもの

・一日のスケジュール

→オムツ替えタイミングなど、夫にもわかりやすく、夫の不安が減ったようです。私が一日仕事に行っても生活リズムを崩さずに過ごせています。パパの手作りおやつなどのお楽しみや、私の帰宅タイミングもスケジュールにもちろん書き込み、不安にならずに過ごせているようです。

・しまじろうの「手の洗い方」ポスター

→私が不在の時も、夫も共有して隅々まで手を洗えている模様。

・デザートカード(一枚限定)

デザート問題は解決。

 

効果がなかったもの

・机を拭こうカード

→夫は元々その習慣がないため、忘れる。本人はそれなりに拭いてくれる。

 

 

手を洗おう その4

手洗いに行くのが嫌〜な坊や。

あれこれしても難しく、結果、洗面所にバスボタンが設置されました。

(幼児雑誌の付録だったものです)

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押すと、音が出て「止まります」と言ってくれます。光ります!

 

結局これだけでは手を洗いには来ないのですが、

ブロックなどで乗り物作っていることが多いので、「乗せて〜」なんて言って遊びに入れてもらいつつ、「発車します〜つぎは洗面所〜」と遊びの終点をバスボタンに持って行くという荒技でなんとか手を洗ってくれています。

 

<まとめ>2〜3歳のお子さんの場合

清潔にしよう!という論理をわかりやすく伝えても、まだ通用しない。

手洗いが楽しくても、自分の今の遊び(世界)から出てこられなければ、洗えない。

遊びに参入する形で手洗いを促す方が効率が良いかもしれない。