Good Challenge! 発達支援の小ネタ

児童発達支援センターで働く公認心理師maryが、こんなのあったらいいなぁと思ったものを自分で作って公開しています。

スケジュールボードことはじめ

今でこそ、一日のスケジュールボードを使用して

パパとお留守番の一日を過ごせるようになった坊やですが、

最初は手順表を理解するところからスケジュールシステムを教えていきました。

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熱を測って、薬を塗って、歯磨きをする。これが大変。

遊びたいゆえ、協力なんて一切不可の2歳頃でした。

(1歳台はまだごまかせていた)

やったこと(1)おもちゃがない場所で行う→全て洗面所へセット移動

やったこと(2)上記のスケジュールを教えました。一つ終わると、はがす。これは数日で理解して、途中でいなくなることがなくなりました。

1か月経たないうちに、このスケジュールがなくても言葉だけで従ってくれるようになりました。すごく楽になりました。

 

この次に使ったのが、歯磨きの手順表。

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上のスケジュールを使っていた時は、ただ歯を磨くだけでした。

が、予防歯科に通うようになり、フロスと歯磨き粉の使用を始めることになりました。

歯磨き粉は仕上げの時だけ。しかも、寝る前だけフッ素ジェルも追加。

「自分で磨く時も歯磨き粉つけたがりそう」「絶対フッ素ジェルは朝も塗りたがる〜」と思ったので、歯磨きの仕方が変更になった数時間後にこれを作り、初回の時から説明しました。

ルールはすぐ理解してもらえて、スムーズに新しい「歯磨き手順」に移行できました。

ちなみに、全部終わると「むしバイキン」のカードを剥がして「やっつけた〜」と遊んでいました(母が)。

 

この頃、保育園の送り・迎えが誰か、

保育園の後に通院があるかどうかなども、スケジュールボードで説明するようにしました。

(通院の際に「祖母宅へ行く」と勘違いして騒いだり、私が迎えに行くと「ばぁが良かった」など泣くため。)

 

朝説明して、迎えに行った時にもう一度口頭で確認すれば大丈夫になりました。

ただ、迎えが遅くなって通院までに時間がなくなり、すぐ連れて帰るなど、タイムプレッシャーをかけることが予測された場合、

先生の負担を承知ながら園に電話し、私が到着する前に先生から本人に確認してもらうようお願いしていました。これは効果抜群でした!予告大事!

これは認証の小規模園(定員12名)だからこそできた技…大規模な認可園じゃできないですね、きっと。

 

イラストは全部手書きで白黒。歯ブラシだけ見分けのために色をつけています。

2歳前半でしたが、一度説明すると「自宅」「祖母宅」などのイラストの違いも覚えてくれました。1歳台ではスケジュールの必要性を感じなかったので使っていませんでしたが、もしその頃使うとすれば、実際の写真にしただろうなと思います(当時は「場所アルバム」を作っていて、保育園や自宅の写真を入れたアルバムがありました。休みの日に保育園を見せて、「明日行くよ〜」などの予告というか、思い出し作業の手伝いはしていました)。

 

まさかパパに預けて仕事に行くような事態になるとは思っていませんでしたが、

本当にスケジュールシステムは教えておいて良かったです。

 

今後は、

・目薬はどうやったらできるようになるのか? & 薬はどうやったら飲んでくれるか?

・冷えピタなどのつけ方

・マスクはつけさせる?

など書いていきたいと思います。